目次
  1. Vimeoからbunny.netに乗り換えた目的は、コスト削減
  2. 僕の用途では、bunny.netで十分でした
  3. Vimeoはオールインワン、bunny.netは配信特化
  4. 同じ動画をVimeoとbunny.netで見比べてみた
    1. Vimeo版
    2. bunny.net版
  5. 基本機能はほぼ互角、料金はbunny.netが安い
  6. 実際に両サービスを使って感じたVimeoとbunny.netの違い
    1. 再生速度
    2. サムネイル自動生成
    3. フォルダ階層
    4. 動画URLを保ったままの差し替え
    5. 動画が再生できるようになるまでの時間
    6. アップロード後のトリミング編集
  7. Vimeoが向いている人、bunny.netが向いている人
  8. 実際の乗り換え作業は、2〜3日で終わった
  9. bunny.netを試してみる価値あり

Vimeoからbunny.netに乗り換えた目的は、コスト削減

乗り換えを検討する前、Vimeoでは次のくらいの規模で動画を配信していました。

利用プランVimeo 旧プロプラン(現在このプランは新規購入不可)
動画本数187本
ストレージ使用量166GB
月間転送量70GB

Vimeoの機能自体に不満があったわけではありません。乗り換えを考えた理由は、単純にコストです。

Vimeoは段階的に値上げを続けており、今まで使っていたプランはすでに新規で申し込めなくなっています。円安の影響もあり、ドル建ての料金の負担は増える一方でした。

代わりにYouTubeを使う案も検討しましたが、商用利用ができない点と、動画に広告が入ってしまう点がネックになりました。僕の場合、動画配信サービスに求める条件は「商用利用ができること」と「広告が入らないこと」の2つが譲れない条件です。その条件で探したところ、たどり着いたのがbunny.netでした。

僕の用途では、bunny.netで十分でした

動画配信サービスは、3つの用途で使っています。

1つ目は、オンライン講座の動画です。有料の講座として販売しているので、動画を埋め込めるドメインを制限できることが欠かせません。この機能はbunny.netにも備わっています。

2つ目は、ウェブサイトへの動画の埋め込みです。自分のサイトに動画を載せる、という使い方です。

3つ目は、お客様対応での動画返信です。問い合わせをいただいたとき、自分のパソコン画面を映しながら動画で返信することがよくあります。この場合は、動画をアップロードしてURLを発行し、そのURLをそのままお客様にお送りして見ていただきます。

この3つは、どれもVimeoで実現できていたことですが、bunny.netでも同じように実現できることを確認できたので、今回の乗り換えに踏み切りました。

Vimeoはオールインワン、bunny.netは配信特化

Vimeoは、動画配信だけでなく、動画の編集やフォルダでの整理、視聴者からのフィードバック機能まで、コンテンツ制作から管理までを一通りこなせるプラットフォームです。個人から小規模のクリエイターが、本格的に動画で情報発信やビジネスをするための機能がひとまとめになっています。

一方でbunny.netは、動画を配信するインフラに特化したサービスです。余分な機能を削ぎ落としている分、料金を大きく抑えられています。

つまり「機能が少ないから安い」のではなく「配信に特化しているから安い」という違いです。動画の編集や整理にこだわりがなく、配信さえできればいいという用途であれば、bunny.netで十分というのが実際に使ってみた実感です。

同じ動画をVimeoとbunny.netで見比べてみた

実際に配信している講座動画を、Vimeo版とbunny.net版の両方で埋め込みました。画質や読み込み、操作感を見比べてみてください。

Vimeo版

bunny.net版

通常の視聴という範囲であれば、画質・読み込み・操作感、どちらも遜色ありません。実際に両方を運用していて、動画配信そのもので困ったことは起きていません。

基本機能はほぼ互角、料金はbunny.netが安い

細かい違いの前に、まずは基本機能から。Vimeoで使っていた機能は、bunny.netでもひと通り揃っています。

機能Vimeobunny.net
レスポンシブ対応○○
オートプレイ対応○○
ループ再生対応○○
ミュート機能○○
視聴用URLの発行○○
埋め込みドメイン制限○○

ここから先が、料金と細かい機能の違いです。

項目Vimeobunny.net
料金体系月額・年額の固定プラン制従量課金制(使った分だけ)
最安プラン目安Starter:月額12ドル〜(年払い時。月払いは20ドル前後)従量課金(使用量が1ドル未満の場合、月額1ドル)
ストレージ料金プランに込み(Starterで2TB)1GBあたり0.01ドルから
配信(帯域)料金プランに込み・月2TBで頭打ち1GBあたり0.005ドルから
トランスコーディングプランに込み無料
お試し制限付きの無料プランあり14日間の無料トライアル
再生速度2倍速まで4倍速まで(Player Controlsで有効化)
サムネイル自動生成2種類程度+オリジナル画像アップロード可6種類+オリジナル画像アップロード可
フォルダ階層親・子・孫の多階層親フォルダのみ
URLを保ったままの動画差し替え対応非対応
アップロード後のトリミング編集対応非対応

※Vimeoの「最安プラン目安」は、現在新規で契約できる最安プランとの比較です。筆者が実際に使っていたのは、現在は新規購入できない旧プロプランです。

実際に2026年9月の1か月分を使った請求額は3.21ドルでした。内訳はクラウドストレージ2.86ドル、トラフィック(配信)0.34ドル、その他0.01ドルです。1ドル158.08円で計算すると、税込508円。Vimeoの月額2,500円と比べると、実績ベースで約5分の1までコストを抑えられました。

※価格は変動するため、実際に検討される際は各社公式サイトでご確認ください(Vimeo公式 / bunny.net公式)。機能面の項目は、筆者が実際に使ってみた実感にもとづきます。

無料トライアルで、実際の画面や使い心地を確認できます。

bunny.netを見てみる

※上のリンクは、bunny.netのアフィリエイトリンクです。

実際に両サービスを使って感じたVimeoとbunny.netの違い

大きな料金差の一方で、細かい機能にはそれぞれ得意不得意があります。実際に両方を使ってみて感じた違いを、そのまま書きます。

再生速度

Vimeoは2倍速までですが、bunny.netは4倍速まで対応しています(Player Controlsで有効にする設定です)。動画を早回しで視聴する人が増えている今、地味に効いてくる違いです。

サムネイル自動生成

動画をアップロードすると、どちらのサービスも自動でサムネイル候補を作ってくれます。Vimeoは2種類ほどですが、bunny.netは6種類作られるので、選びやすいと感じました。もちろんどちらもオリジナル画像のアップロードに対応しています。

フォルダ階層

Vimeoは親フォルダの中に子フォルダ、さらに孫フォルダという具合に、階層を作って動画を整理できます。bunny.netは親フォルダのみで、階層化はできません。動画の本数が多く、きっちり体系立てて管理したい場合はVimeoに分があります。

動画URLを保ったままの差し替え

Vimeoは、すでにアップロードした動画のURLをそのままに、中身の動画だけを差し替えられます。bunny.netではこれができず、差し替えると新しいURLになります。

動画が再生できるようになるまでの時間

動画をアップロードしてから、処理が終わって実際に再生できるようになるまでの時間は、どちらも許容範囲でした。体感としてはVimeoの方がやや早いように感じましたが、bunny.netの待ち時間も気になるほどではありません。

アップロード後のトリミング編集

Vimeoにはアップロード済みの動画から不要な部分をカットする、簡易的な編集機能があります。bunny.netにはこの機能がなく、ここだけは少し惜しいと感じた点です。ただ、動画の一部をカットする場面はそれほど多くありません。動画の編集は手元のパソコンで済ませると決めてしまえば、特に困ることはありませんでした。

ドメイン制限など、意図しない利用を防ぐ機能はどちらにも備わっています。

総じて、通常の動画配信という用途であれば、どちらのサービスも快適に使えていて、困ったことは起きていません。機能の細かい違いはありますが、致命的な差ではないというのが実感です。

Vimeoが向いている人、bunny.netが向いている人

動画の本数が多く、階層的にきっちり整理したい人。アップロード後に簡易編集を使いたい人。コストよりも周辺機能の充実を重視したい人には、Vimeoが向いています。

コストを抑えたい人。早回し視聴に対応したい人。配信さえシンプルにできればいいという人には、bunny.netが向いています。

個人や小規模で始めた場合はもちろん、事業が大きくなって動画の本数や視聴数が増えても、bunny.netは従量課金なのでプランの乗り換えによる急な値上がりが起きにくい仕組みです。規模を問わず、幅広くおすすめできるサービスだと感じています。

実際の乗り換え作業は、2〜3日で終わった

bunny.netには、CDN・Stream・Storageなど似たサービスがいくつかあり、最初はどれを使えばいいのか迷いました。動画をウェブページに埋め込んだり、動画のURLを発行したりしたい場合は「bunny Stream」というサービスを使います。ここを最初に押さえておくとスムーズです。

動画の保存方法は、まず用途に応じた「ライブラリ」を作るところから始めます。bunny.netでは、動画配信プレイヤーの設定、配信を許可するドメインの制御、エンコーディングなどを、ライブラリ単位で設定する仕組みです。商品ごとではなく「用途ごと」にライブラリを分けておくと、あとから用途に応じて設定を調整しやすくなります。僕の場合は、次の2つのライブラリを作りました。

ライブラリ1埋め込み用
ライブラリ2URLシェア用

それぞれのライブラリの中には、動画を入れておく箱として「Collections(フォルダ)」を作りました。例えば次のような形です。

Collections 1商品Aの動画
Collections 2商品Bの動画

パソコンにある動画は、ドラッグアンドドロップでCollectionsにアップロードできました。10本以上の動画をまとめてアップロードしても、エラーは起きませんでした。動画配信の性能が低いサービスだと、まとめてアップロードできなかったりエラーが起きたりすることがありますが、bunny.netではそうしたつまずきはなく快適でした。

このアップロード作業には、5〜6時間かかりました。パソコンに残っていなかった動画は、Vimeoからいったんダウンロードしてから、bunny.netにアップロードして対応しました。

アップロード後の手間として感じたのは、サムネイルの選び直しです。bunny.net側で複数のサムネイル候補が表示されるので、基本的にはその中から1枚を選ぶだけです。ただ、気に入った候補がない場合は、自分でサムネイル画像を用意してアップロードする必要があり、ここは地味に面倒でした。動画が100本以上あったので、サムネイル選びだけで数時間かかりました。

最後に、動画ごとに発行される埋め込みタグを、ウェブページに1本ずつ貼り付けていきました。本数が多いので、この作業には丸1日ほどかかりました。

こうして、乗り換え作業全体は2〜3日で終わりました。特にトラブルはなく、bunny.netのサポートを使う必要もありませんでした。

bunny.netを試してみる価値あり

Vimeoは動画配信に加えて、編集やフォルダ管理などの周辺機能まで揃った、頼れるプラットフォームです。一方でbunny.netは、配信インフラに特化することで、驚くほどコストを抑えられます。

僕自身は、そこまでVimeoの機能を使いこなしていたわけではなかったので、bunny.netへの乗り換えを実行しました。同じくらいの使い心地で、これだけコストが変わるなら、一度試してみる価値はあると思います。

bunny.netを試してみる

14日間の無料トライアルで、料金・使い心地を実際に確認できます。

無料トライアルを試してみる

※上のリンクは、bunny.netのアフィリエイトリンクです。